NNUE特徴量比較
2026-08-26 の測定記録です。Manaka の素のトークンを YaneuraOu 互換 KP / HalfKP に置き換え、手設計の交差特徴量がどれだけ効くかを比較しました。
条件
2 種類の特徴量と 2 種類のヘッド幅を組み合わせた 4 実行です。
| 構成 | 特徴量 | アキュムレータ以降 |
|---|---|---|
pair0_d128_o3_h512_kp | KP | 768 → 512 + 方策 |
pair0_d128_o3_h512_halfkp | HalfKP | 同じ |
pair0_d256_o1_h32_h232_kp | KP | 256×2 → 32 → 32 |
pair0_d256_o1_h32_h232_halfkp | HalfKP | 同じ |
各実行は A100 1 枚、268,800 ステップ × バッチ 1024 = 275,251,200 サンプル。検証用データを除いた重複除去済みコーパスをほぼ 1 周しています。
検証結果
| 構成 | 検証 CE | top1 | top3 | top5 | value_sign |
|---|---|---|---|---|---|
KP d128_o3_h512 | 2.4744 | .3557 | .6293 | .7352 | .7135 |
HalfKP d128_o3_h512 | 2.5105 | .3493 | .6151 | .7229 | .6813 |
HalfKP d256_o1_h32_h232 | 2.9905 | .2617 | .4791 | .5832 | .6719 |
KP d256_o1_h32_h232 | 3.0677 | .2418 | .4572 | .5623 | .6958 |
参考として、12 構成比較で最良だった素のトークンは CE 2.6336 / top1 .3369 でした。ただし、そちらは 293,000 ステップで約 9% 多く学習しているため、厳密な比較ではありません。
結論
- 特徴量は効く。 幅広ヘッドでは KP が素のトークンの最良記録を CE・top1 の両方で上回った。
- ヘッド幅の影響はさらに大きい。 KP では 768→512 から 256×2→32→32 へ狭めると top1 が約 11 ポイント落ちる。
- KP と HalfKP の優劣は、2 種類の幅で一貫しない。
探索速度は逆方向です。同じ測定系では細い KP が 169,366 sims/s、太い KP が 32,785 sims/s でした。対局で確認したいのは、方策を弱くして約 5 倍探索できることが総合棋力で得かという点です。
HalfKP の注意
HalfKP の ID は自玉位置に依存します。玉が動くと全駒の ID が変わりますが、現在の MoveDelta は動いたトークンしか更新しません。そのため releaseビルドの search_speed は HalfKP では誤った差分状態を測っています。
玉移動時の再構築を実装するまで、HalfKP の対局時速度は未測定扱いとします。
次の測定
同じ重みで Simulations = 0 の総当たりを行い、その後に探索ありでも比較します。検証指標だけでは、探索量の増加が方策の弱さを補えるか判断できません。